2026年8月– date –
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小説
『菜食主義者』感想 | 深く深く暗く
正気じゃないと思った。でも、お前の言う「正気」とはなんだ、とふと反問したくもなった。 1篇目、『菜食主義者』。『夢を見てたの』。ある日見た悪夢を境に、ヨンヘは急に菜食主義者になった。それ以降彼女は徐々に変わっていく。夫や家族は、一方では彼... -
思想・評論
『史的システムとしての資本主義』感想 | 世界システムの現在地
資本主義は全世界でただ1つの実体である。それを「史的システムとしての資本主義」と名付けよう。 『世界システム論』でよく知られるウォーラーステインは、この宣言から分析を始める。 もちろん資本主義を歴史上唯一の実体と見るからには、その分析は、現... -
思想・評論
『闘うレヴィ・ストロース』感想 | 近代の外の豊かさ
レヴィ・ストロースは、構造を持ち出すことによって、いったい何と闘っていたのか。 この本は、レヴィ・ストロースの思想を解説する本ではない。むしろ、彼の思想の背景、闘争にこそ焦点を当てたものだった。 私にとって意外だったのは、彼が青年時代は社... -
小説
『センス・オブ・ワンダー』感想
この本を読み終わって、セミがまた鳴き始めた雨上がりの街を散歩した。通り過ぎた家からはシチューの香りがした。いつもは見落としていたことにふと気づく、ただの生活の断片。 『センス・オブ・ワンダー』には、小さなもの、忘れ去られたもの、命に対する... -
思想・評論
『現代社会の存立構造』感想 | 物象化から読み解く現代社会
真木悠介&大澤真幸の『現代社会の存立構造』は、私が高二の夏に読み始めて、何度も中断・リトライを経て、ようやく大学一年の夏に完読した本だ。何度も挫折しながらも読んだ甲斐のある、すごい本だった。前半の真木論文もさることながら、後半の大澤解説も...
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