小説– category –
-
小説
『菜食主義者』感想 | 深く深く暗く
正気じゃないと思った。でも、お前の言う「正気」とはなんだ、とふと反問したくもなった。 1篇目、『菜食主義者』。『夢を見てたの』。ある日見た悪夢を境に、ヨンヘは急に菜食主義者になった。それ以降彼女は徐々に変わっていく。夫や家族は、一方では彼... -
小説
『センス・オブ・ワンダー』感想
この本を読み終わって、セミがまた鳴き始めた雨上がりの街を散歩した。通り過ぎた家からはシチューの香りがした。いつもは見落としていたことにふと気づく、ただの生活の断片。 『センス・オブ・ワンダー』には、小さなもの、忘れ去られたもの、命に対する... -
小説
『虐殺器官』感想 | 精神分析で読む
(※「虐殺器官」をすでに読了した方は、前半を飛ばしてください!!) あらすじ紹介(未読者向け) 「虐殺器官」は、間違いなくディストピア小説の最高傑作だ。少なくともわたしの知る限りでは。 だからこそ、人にはあまり薦めたくない。 なぜならディストピア... -
小説
『人間そっくり』感想 | 異常者はどちら?
わたしの「青色」と、あなたの「青色」は同じなのか。言葉でつながっているはずの世界は、実はズレたまま成り立っているのかもしれない。 それでも私達はわかりあったつもりで生きている -
小説
『東京都同情塔』感想 | 想像の同情と象徴の塔
カタカナ語、正しさ、共感。 全部がズレたまま進むとき、世界は“大独り言”になる。想像とすれ違いが加速して、言葉と秩序が廃れゆく、この独り言時代の予言の書。 -
小説
『斜陽』感想 | 夕と朝
『斜陽』をもう一回、読んでみる。太宰のなかで最も好きな小説の一つ。やはり、文章が美しい。 再読すると、多くのことに気づく。その気づきが今回のテーマだ。(今回は「斜陽」既読者に向けた記事だから、ネタバレを大いに含むことをご了承いただきたい。)...
1
