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思想・評論
『あぶない法哲学』感想 | 法の前提を遡る
法と正義はそもそも別物だ。そんなことを高校の公共の授業で知った。先生が破天荒だったからかもしれない。「あなたの常識は本当に正しい?」と刺す授業はおもしろかった。 『あぶない法哲学』はその先生がおすすめしていた本だった。大学1年生になって、3... -
思想・評論
『史的システムとしての資本主義』感想 | 世界システムの現在地
資本主義は全世界でただ1つの実体である。それを「史的システムとしての資本主義」と名付けよう。 『世界システム論』でよく知られるウォーラーステインは、この宣言から分析を始める。 もちろん資本主義を歴史上唯一の実体と見るからには、その分析は、現... -
思想・評論
『現代社会の存立構造』感想 | 物象化から読み解く現代社会
真木悠介&大澤真幸の『現代社会の存立構造』は、私が高二の夏に読み始めて、何度も中断・リトライを経て、ようやく大学一年の夏に完読した本だ。何度も挫折しながらも読んだ甲斐のある、すごい本だった。前半の真木論文もさることながら、後半の大澤解説も... -
エッセイ
実存主義と構造主義の決定的差異について。
構造主義と実存主義の違いはたくさんある。自由意志を重んじるか否か、など。しかしそれらの教科書的説明は、昔からいまひとつしっくり来なかった。 たしかにそれは分かりやすい説明ではあるけど、例えばソシュールやレヴィ・ストロースが自由意志を認めて... -
エッセイ
ディストピア序論: フーコーと自発的服従
ディストピア小説を読んだことはあるだろうか?『1984年』や『すばらしき新世界』などだ。そうして括られるディストピア小説には共通の弱点がある。無論、それは創作上の弱点だ。 まず、ディストピア小説は、小説たらんとして共通のプロットに従わざるをえ... -
考察
馬鹿共に対する民主主義の結論
バカを政治から排除することが、民主主義を守るための結論だという話。五月祭爆破予告を受けて。 考えたことの結論だけ書く。 右も左も、バカ共の自己欺瞞 「民主主義を守るには馬鹿を政治から排除することが必要」という逆説がある。正しい。それこそが民... -
思想・評論
「まなざしの地獄」×「引き裂かれた自己」感想 | 深層の孤独
演技は社会に欠かせない。演技それ自体は正常な反応である。 しかし、演技から抜け出せなくなってしまうのはなぜだろう。そのうちに「ほんとうの自分」が消えてしまったように感じられるのはなぜだろう。 今回読んだのは、『引き裂かれた自己』と『まなざ... -
エッセイ
本と私の間 〜高校の終わりに〜
30565ページ、109冊。私が高校時代に読んだ本の量だ。1日30ページと考えれば大した量ではない。(ちなみにこれは読書メーターで数えた)。中学から読書好きだったのかというとそうでもなく、高校に入って何となく読み続けてたら、こだわりが形になった。私が... -
小説
『東京都同情塔』感想 | 想像の同情と象徴の塔
カタカナ語、正しさ、共感。 全部がズレたまま進むとき、世界は“大独り言”になる。想像とすれ違いが加速して、言葉と秩序が廃れゆく、この独り言時代の予言の書。 -
思想・評論
『無理ゲー社会』感想 | 天才のユートピア、凡才のディストピア
努力すれば報われる——その前提自体が間違っているとしたら? 能力も「やる気」も生まれつき偏っている世界で、私たちはなぜ自己責任を信じてしまうのか。『無理ゲー社会』をもとに、この社会の“勝てない構造”を解剖する。 -
思想・評論
『大人の教養』感想 | 私たちはどこから来てどこへ行くか
教養とは何だろうか 「教養が大事」という主張はよく聞くが、その意味するところは意外と曖昧だ。 そのような教養主義の一方で、「インテリぶっている」とか「ひけらかしている」と知識を揶揄する声もよく聞かれる。このことが端的に「教養」の混乱を示し... -
思想・評論
『かわいい論』感想 | 「かわいい」は暴力ではないのか?
「かわいい」はなぜ”暴力”になりうるか まず「かわいい」は無条件に良い言葉ではない。「かわいい」は人を縛る言葉になりうる。 それは例えば「頭がいい」という言葉も暴力になりうるように。もちろん通常は相手の賢さを褒める意味で使われる。しかし例え...
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